会津料理、魚介の滋味豊か 遠い海へ畏敬の念凝縮

福島県会津地方の料理には海の幸を使ったものが多い。代表的な郷土食の「こづゆ」は貝柱がキクラゲ、里芋などの山の幸と合わさり、何とも言えぬ優しい味を醸し出す。

マダラを干した棒タラや身欠きにしんも会津人の大好物だ。山に囲まれたこの地で、海産物を巧みに用いた料理が発達したのはなぜだろうか。
郷土料理の歴史に詳しい会津若松市の平出美穂子さん(67)によると、1710(宝永7)年の古文書には干したアワビや塩づけのタイなどが、江戸幕府が地方に派遣した監視役である巡見使の接待に出された記録が残っている。「18世紀には大阪と北海道を日本海経由で結んだ北前船が新潟港に立ち寄り、北海道産の乾物が手に入るようになっていた」と平出さん。

続き 日本経済新聞 おでかけナビ記事2014/6/10付