「自然にはかなわんからなぁ・・」

今日の午後3時過ぎ、ものすごい勢いでヒョウが降った。大きいのは直径2センチはありそうだ。

バケツをひっくり返したような土砂降りとともに、屋根や木々の葉を打つヒョウと雷鳴が30分以上鳴り響いた。

丹波で10年のうち、この時期のヒョウは2、3度経験しているが、こんなに長い時間、しかも土砂降りと雷鳴まじりのヒョウは初めてだ。
1時間ほどして何事もなかったように雨も止んだ。そして夕刻、3軒となりのKさんがのんきな顔をしてぶらりとやってきた。
「ヒョウが降ったらしいな。うちの梨の葉っぱがだいぶやられてるわ」
彼は黒井に居て、知らなかったという。黒井は4~5キロ離れているが、雨しか降らなかったそうだ。集落内でも下のほうではヒョウは見なかったというから、半径500mほどの現象だったのか?

気になって畑を見回ってみると、ナスやキュウリ、ズッキィーニ、スィートコーン、じゃがいも、ぶどう・・・柔い葉っぱが穴だらけで、茎は折られ、横倒しにされている。
「あ~ぁ・・・・」もう声もでない。
やがて元気を取りもどす野菜もあるし、枯れてしまうのもあるだろう。小さな自家菜園だからまだしも、出荷用の野菜をつくっている農家は泣くに泣けない。だから農家は諦め半分、苦笑いしながら言う。
「自然にはかなわんからなぁ・・」。
自然に逆らわないしなやかさ、その諦観がまた農家の粘り強さでもある。 (2014.6.12)村長

追記 6月13日
いやぁ~、とんでもないことになっていた。山ひとつ隔てた(家から3~4キロ)東中や下三井庄地域では、いたるところの畑が壊滅的な状況だった。
東中にある小豆工房の柳田農園に寄ってみると、畑の夏野菜は見る影もなかった。葉っぱは100%無くなり、茎もずたずた。我が家の畑は、まだ野菜の形が残っているからよほどましだ。昨日家を留守していた柳田さんは、「夕方、帰ったら畑に何にもないのにびっくりした。2センチほどのヒョウが降ったらしいな。車のフロントガラスも割れたそうや。食べきれんくらいキュウリが成っておったけど、きれいさっぱりや。まったく、やる気なくすわ・・・」と苦虫つぶすように呟いた。
夕方(13日)のNHKローカルニュースによると、昨日は柏原方面(7~8キロ南)ではヒョウだけでなく竜巻も発生して甚大な被害だったという。ということは、細長く帯状に南北10キロほどにわたってヒョウや雷雨が降ったということか。う~ん、改めて自然の脅威に茫然。