瑞穂の国に生まれた百姓の気分はいいものだねぇ。

5月6日にフトンを敷いた田んぼに、1ミリほどの発芽が見えたのは5月20日頃だった。
でも、ポツリ、ポツリと出ているだけで、目をこらして見ないと発芽を発見できないほど。

それから一斉に芽吹きだしたのは27、28日頃で、6月7日頃にようやく苗の田植えをした状態になった。近所の田んぼと比べると、早苗の丈はまだ半分以下だ。それでも、「ふとんからよく出てきたねぇ。はよう、大きくなれよ」と毎日声をかけている。
カエルたちがフトンの上をあちこちで飛びはね、それを狙うヘビもすいすい泳ぐ。雑草を抑えているこのフトン(コットン)も、苗が50センチほど伸びたころには土に帰るはずだ。

至るところにフトンが丸く盛り上がっている箇所があるが(写真右下:5月20日頃)、それは土中のガスが溜まっているかららしい。フトンを敷く前に、土をよく耕耘して平らにならし、水をはった後に水抜きして、土を乾かす必要があった。その工程を、マニュアルどおりにやらなかったものだから、土中のガス抜きが十分でなかったらしい(土がひび割れるほど乾かすと、その割れ目からガスが抜けるという)。 
強風に煽られて乾燥した箇所のフトンがめくれ上がって、あわてて泥田に入り、修復したことも何度かあった。強風を気にしながら、発芽と苗の生育ぐあいを毎日気をもんで観察していたせいか、この1か月はずいぶん長く感じた。まぁしかし、今年初めての試みにしては、「こんなものか」と、とりあえず満足。

この数日は早苗がすくすく伸び始めて、風にそよぐ様が遠目にも見えるようになっている。
瑞穂の国に生まれた百姓の気分はいいものだねぇ。これは畑では味わえない。主食のコメのいのちの歌を聴くような・・・。おそらく田んぼには近くの山から降りてくる古来の神様がいるのだろう。どんな神様なのかは知らないが、夜中にはフトンの上で歌い踊っているのかもしれない。
今年は秋祭りが待ち遠しい。(2014.6.11)

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