「アレルギーの本態は、ものすごく微量な物を認識するということです」

「死体が腐りにくくなりましたからね。」「ブラックユーモアですね。」


医師であり、また卓越した気功の指導者でもある矢山利彦さんを、私は敬愛の念をこめて「怪しい医者」と呼んでいます。
本文で登場する「ゼロ・サーチ」をはじめとして、多くの機器や方法論を編み出されましたが、科学的に検証するというよりは、「直感」あるいは「気感」に基づいており、はたから見ると魔術的に見えるので「怪しい」のです。しかしながら、着々と治療実績を上げておられ、むしろ科学がまだ追いついていない、時代の最先端を走っているといえましょう。
私か医療改革に取り組んで十年、多くの医療者とお近づきになりましたが、治療実績の高い方はなぜか「怪しい医者」が多いようです。
それはおそらく、平面的な近代科学や西洋医学の枠組みを超越し、より深いレベルから人間や病気を捉えようとする姿勢が反映しているのでしょう。
実は、漢方やアーユルヴェーダなどの伝統医療やさまざまな代替医療の中には、この深いレベルからの人類の叡智が垣間見えます。(「天外伺朗のまえがき」)より

以下は、「第6章 病気とは何なのか」より

 天外 病気の治療の基本は、自己治癒力の発揮を妨げている要因を取り除くということですね。
矢山 病気になっているところを叩き潰そうと思わなくても、治る力を邪魔している原因を外していくと、病気は消えていきます。
そういう方法で対応すると、難病と考えられていたリウマチも治ります。リウマチとお友達の病気も一杯ありまして、病気の原因という観点でチェックしていくと、リウマチも喘息もアトピーも潰瘍性大腸炎も同じなんです。
天外 病気として現われている場所が違うだけなのですね。
矢山 原因が同じだから、西洋医学でもまずはステロイドを使うんです。僕が研修医のときに、何でやたらにステロイドばかりを使うのだろうかとずっと考えてもわからなくて、大学院に行って勉強しました。今になってやっとわかるのは、病気の根は同じということです。その人の体の弱いところ、一番問題のあるところに自分の兵隊が慢性的に攻撃を仕掛けている。
天外 一種の免疫不全なわけですね。子どものアトピーも同じですね。
矢山 アレルギーの本態は、ものすごく微量な物を認識するということです。ものすごく小さなビールスですら認識するのが免疫系ですから、これくらいはよかろうと考えられて農薬や化学物質が環境に残留して体に入ってくるわけです。
天外 しかも、1種類ではなく何種類もあって、複合汚染ですからね。
矢山 食品添加物の生産量を人間の頭数で割ると、年間で1人ひとりが約2キロの量を食べている計算になります。昔は、死ぬと葬儀屋さんが棺桶の中にドライアイスを入れていましたが、今は入れなくていいそうです。死体が腐りにくくなりましたからね。
天外 ブラックユーモアですね。
矢山 アメリカは土葬です。本当かどうかはわかりませんが、昔はすぐに腐ったけれども今は掘り返してもそんなに腐っていないらしいです。
天外 う~ん。 (続く)

出典:『いのちと気』天外伺朗×矢山利彦 ビジネス社(2009)

コメント:とにかく中身が濃い本なので「星5つ」。
天外(てんげ)伺朗氏は、「住民が不幸になると収益が上がる従来の病院から、住民が健康を維持し、病人の数が減るほど収益が上がるシステムの病院」をめざした運動を展開している(「第9章 ホロトロピック・センターの実現」)

参考:ホロトロピック・ネットワーク