百姓と獣の戦いは永遠なり

 諦めたらアカン!

 今年は、馬齢薯が近年になく良くできていて喜んでいたら、先週の木曜日に一夜で3分の1ほど猪にやられてしまい、がっくり。
 前山地区は特に獣害のひどいところで、どんな小さな畑でも全て網で囲われています。それでも毎年、何かの獣害にあいます。去年はサツマイモを植えたら鹿に全部食べられてしまいました。南瓜も鹿に食べられて全滅。治しても治してもぶち破って入ってきます。別の畑に植え替えたサツマイモはこれもヌートリアに襲われ全滅。冬にはハクサイをノネズミにやられ、同じ畑のオランダエンドウとスナックエンドウのノネズミのため壊滅。本当に腹が立つやら、悲しいやら。
 今回もこのまま全滅か、と諦めかけたら、慶子さん(妻)が「諦めたらアカン!」とめずらしく乗り出してきました。これまで電気柵も網も何をやっても一度入って味をしめた猪にはかなわない。

 猪の嫌がる「狼の尿」もあるが

 慶子さんによると、唐子が仕込まれている網があると何かで見たらしく、イノシシが噛んだら飛び上がって逃げるらしい。「そんなもん聞いたことないわ」と反論する私を制しホームセンターへ。結局、唐子付きの網はなかったが、畝の馬鈴薯に直接網をべた掛けしたら、という彼女のアイデアを採用。猪が絡んで嫌がるように網で馬齢薯の畑の全面を覆うことにした。さらに私が外網にさらに網を2重に貼り、入ってこられないように棒で重しをし、慶子さんが思いつきで買ってしまった点滅ライトも設置。ここまでで総額1万5千円也。
  ホームセンターには猪の嫌がる、「狼の尿」というのもあったがこれは注文制なので諦めた。こんなことして効果あるんかいな? 気休めやとブツブツ言いながらも暗くなるまで慶子さんと対イノシシ防御網を完成させた。
  翌日、畑に行ったら昨日時間切れで覆いがない馬齢薯以外は無事であったがその代り近所の人の畑の馬鈴薯が全滅していた。そういえば、この前、慶子さんホームセンターで見つけてきたノネズミ・モグラ対策の超音波の機械、これも気休めだと思っていたら、設置して以来ノネズミの被害も減ったようだ。しかしこの超音波の機械、ブーブーと畑に鳴り響いて、作業中も超うるさい。人間まで近づきたくない程の効き目だ。
百姓と獣の戦いはこうして延々と続く。         (市有研だより6月号 橋本慎司)