福島県発:「福ケッチァーノ」山形のシェフ 郡山に開店

地産地消の取り組みで知られる山形県鶴岡市のシェフ奥田政行さん(44)が10日、福島県郡山市朝日にレストラン「福ケッチァーノ」を開店した。

原発事故の風評被害に苦しむ県産食材をふんだんに使って、おいしさと安全性をアピールする。
奥田さんは山形大の研究者らと協力して、同県庄内地方の伝統野菜を生かしたイタリア料理を手がけている。鶴岡市を始め全国でレストランを展開し、東京スカイツリーに隣接する店では川俣町の地鶏「川俣シャモ」の料理を提供している。
郡山市の日本調理技術専門学校の卒業生を多く受け入れている縁で、同市朝日の老舗菓子店の敷地にトレーラーハウス2台を置き、31席の店を開くことにした。
店の名前は「来てください」という意味の庄内弁「けっちゃーの」と、「福島へ」を掛け合わせた。食材には川俣シャモや会津産の地鶏、郡山産の野菜などを使う。ランチは19日まで3800円、20日以降は1500円と2929円で提供する。ディナーは3800円から。安全性を確かめるため、食材の放射性物質を調べる測定器も2台設置した。
開店初日からにぎわい、三女と訪れた須賀川市松塚のパート職員横田明美さん(49)は「野菜の味が一つ一つひきたっていておいしい」と喜んだ。奥田さんは「料理で福島を元気にしたい」と話していた。

YOMIURI ONLINE より(2014年3月11日 読売新聞)