うぐいすの初鳴きの日に、急きょ薪づくり

「こんちは~。お不動さんを祀っている山は、○○さんとこの山ですよね。倒木がたくさんあるんですけど、薪に使いたいので伐らしてもらえませんか?」

「ああ、どうぞ、どうぞ、なんぼでも伐ってよ」

この山麓の入口は家から徒歩1分。その昔、古刹・神池寺にのぼる修験者が歩いていた。快晴となった今朝(9日)、満を持してその山へ倒木を伐りにいった。

倒れてから1年以上経た倒木はよく乾燥しているし、薪にちょうどいい太さの木が多い。これをチェーンソーで適当な長さに伐って一輪車に乗せ、山道口に止めた軽トラまで運んだ。細い山道を雪解け水が削り凸凹なので、バランスを崩し一輪車を何度かひっくり返えした。約30メートルの距離を8往復ほどして軽トラに一杯、これでどうにか2週間分の薪を確保。家の庭で25センチほどの長さに伐って薪小屋に収めた。

急きょ、こういうことになったのは、3日(月曜日)から連続の雪のせいだった。全国的に寒波が戻ったらしい。
11年目の冬、今年こそ薪は十分確保できていると安心していたのに、寒い日が多かったので朝からストーブを炊いた。そのため薪小屋にいっぱい積んでいた乾燥1年物の薪が底をついてしまったのだ。
薪は1か月分ほどの在庫はあるけれど、ほとんどが半乾きなので燃焼が悪く、小枝に点火してから火力があがるまで時間がかかる。まだ寒さは続きそうだし、これでは3月を乗り切れないと心配になっていた。そこで昨日、山の持ち主の許可をもらいにいって、今日は朝10時前から山に入り、昼飯もとらずに3過ぎまで薪づくりとなった。畑仕事はできなかったが、やれやれ、これで3月中は乗り切れる(今年は薪小屋を増築する予定)。

やかましい音をたてるチェーンソーを止めると、時折、うぐいすの初鳴き。
まだ発声練習が足りないらしく、声が小さいしリズミカルな歌にもなっていない。いつもなら梅が香る2月末頃には、うぐいすたちの恋の相聞歌や合唱が休みなく山にこだまするのに、今年はほんとうに春が遅い。梅の蕾はようやくほころびかけていた。 
そして深夜・・・また霙が降り出した。明日の朝も雪景色だろう。
うぐいすに手を止められて薪づくり
うぐいすや相聞歌にはまだ寒し    空太 (2014.3.9)

梅が香にのつと日の出る山路かな   芭蕉

勇気こそ地の塩なれや梅真白     中村草田男

わが前にけふの道あり梅ひらく    轡田 進(ひだすすむ)

伊豆の海や紅梅の上に波ながれ   水原秋桜子

ただよえる梅のにほひの土の上    長谷川素逝

※うーむ、やはり芭蕉がいちばんだが、空太作のほかはどれも佳作ですなぁ・・・

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