マメマメしい豆物語をつくろうかな

豆、いいですね。丹波に移り住んでから、本場の小豆と黒豆に出会った。

小豆のほうは「丹波黒さや大納言小豆」と言って、柳田隆雄さんがその発祥の地で復活させた日本一高級なブランドとして通っている。黒豆のほうは、昨年、集落内では「平野はんは黒豆名人やな」と冗談口で冷やかされるほどになった。しかし小豆は、昨年完全に失敗だった。
小豆の栽培は割と簡単なので、草ぼうぼうの中にほったらかしにしていたところ、霜が降りる頃になっても鞘が青いままで収穫できなかった。こんなことは初めてだ。
ということで、今年は少し心を入れ替え、見習い百姓なりに一つのテーマを決めてやろうと反省している。
で、どんなテーマがいいかと考えた結果、豆がいいな、と。3年前から、ピーナツを播いてそこそこ収穫できて種として保存もしている。豆はどんな豆でも美味いし栄養があるし、保存しやすいというのもいい。今年は、小豆や黒豆やピーナツのほかにもいろいろな種類の豆にもチャレンジしてみよう。種苗法で守られた種を全国から集めるのは難しいけれど、在来種を交換会などで分けてもらうのも一つの方法だ。マメマメしい性分とはいえないので、マメにできないかもしれないが、とにかく豆の栽培を楽しみながらやってみよう・・・。

「愛しきマメ品種」という特集記事が、2013年2月号の『現代農業』にある(現代農業は10年以上定期購読していたが、2年前からたまに買う程度)。この特集をつらつら読んでいると、茨城県水戸市の女性が栽培している「花豆」がおもしろそうだ。
以下、同誌より。

花豆大好き! やめられないから販売再開

「好きなのよね、マメが」
特に花豆が。塚本かつ江さんは、ついつい正月の食卓を思い浮かべてしまう。
「圧力鍋で煮て、煮汁を捨てて、それから味付けしてまた煮ます。すると、すんごく膨らんで、見ためもきれい。小さなマメだと、スプーンでたくさんすくいたくなるけど、この煮豆はひとつひとつ、つまようじで食べます。高級よね」
それからもう一点、栽培のしやすさも「好き」なのである。
「一番カンタンなマメでしょ。アズキだと収穫するのが面倒だけど、花豆なら大きくてラク。虫もそんなにつかないから消毒しなくてすむ。年いくと、こういうのがいいですね」
さらにもう一点、「マメマメしく働きたい」から、「好き」なのだという。
(略)

群馬で花豆を入手
そもそも、かつ江さんの花豆栽培は、近くに住む母親にタネを譲ってもらってからだから、「一〇年やそこらじゃきかない」そうである。た
だ、自家採種を繰り返してきたせいか、どうも粒が小さい。タネを更新しようにも、見かけるのは中国産ばかりで、それはイヤ。
そんなわけで、ここ二年ぐらいは休業状態にあったという。その間、直売所からは「出して出して」の催促である。
「直売のメンバーで群馬へ研修旅行へ行ったときです。ドライブインに寄ったら、おじさんがテントで花豆を売っていたんですよ。しかも地場。それが気に入って買ってきました」
その際、「どこから来たの?」「茨城の水戸です」「そこじゃ花豆はつくれないよ」といったやりとりがあったそうだが、かつ江さんは自信を持ってこう切り返した。
「大丈夫、できます」

あとは、なんとしても露対策
さっそく二〇一二年、かつ江さんはいつもより一週間早い七月三日にタネを播いてみた(母親には七月十日にタネを播くよう教わった)。収穫間際の花豆が霜にやられぬよう、万全を期したのである。それでも結局、この年は干ばつの影響で生育が遅れ、不織布に頼るはめになってし群馬で買った花豆を育ててみた。7月3日播種で、11月1日の状態まず。大きな粒が揃い、「素性のいい」花豆が実ったという。
次は「もう一週間、タネ播きを早めてみようかしら」、あるいは
「春、早くに播いて、夏前に収穫するのもいいかも」……、かつ江さんは花豆のことで頭がいっぱいだ。(記事はここまで)

うーむ・・・。やっぱりマメマメしくやらないとダメか。当然といえば当然。
今日は冷たい小雨が降っているが、これも春本番の前触れだ。畑が待っている。マメマメシイ豆物語をつくっていこう。 村長

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