南相馬市の小澤さんから(拡散歓迎)のメール

今回、NHKとディレクターの不作為が露顕しましたので、ご笑覧ください。PM2.5なるもので話を逸らされていますが、東日本では確実に放射性物質が空から落ちてきています。


たまかんネットの皆さま
Bccでお送りする皆さま

 南相馬市の小澤です
今回、NHKとディレクターの不作為が露顕しましたので、ご笑覧ください。拡散も歓迎します。

すでにご存知の通り、事故を起こして3年になる福島第一原発の放射能漏れは、深刻の度合いを増すばかりです。海への漏出は今後何十年続くかわからず、環境汚染ははかりしれません。60年前のビキニ水爆実験後、20Bq/kgのマグロは全て廃棄したというのに、いまは低レベル放射性廃棄物となる100Bq/kgまで食べても問題ないとしています。

空への飛散も健康を害するほどです。PM2.5なるもので話を逸らされていますが、東日本では確実に放射性物質が空から落ちてきています。大気中の放射性物質を含んだホコリや雨の測定結果を月間降下物と累積降下物としてまとめてみました。
(不検出が正常値です)

■2014年1月の降下物
単位:MBq/km2 = Bq/m2

①福島(双葉郡) 5,600
=187Bq/m2・日
(56億Bq/km2)
(東京都の 709倍)
②茨城(ひたちなか市) 8.7
③東京(新宿区) 7.9
④埼玉(さいたま市) 6.9
⑤群馬(前橋市) 6.0
⑥栃木(宇都宮市) 5.1
⑦千葉(県市原市) 4.1
⑧宮城(仙台市) 3.49
⑨山形(山形市) 1.45
⑩神奈川(茅ヶ崎市) 1.43
⑪岩手(盛岡市) 0.55
⑫長野(長野市) 0.45
⑬静岡(静岡市) 0.090
⑭青森(青森市) 0.086
⑮山梨(甲府市) 0.081
⑯石川(金沢市) 0.036
その他は不検出の地域

http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/9000/8881/24/195_20140228.pdf

■定時降下物 2011年3月~2013年12月(34ヵ月間)のセシウム累計トップ20
単位:MBq/km2 = Bq/m2

①福島(双葉郡) 7,061,339
(1m四方に706万Bq、1cm四方に706Bqの放射性セシウムが空から降ってきた)

②茨城(ひたちなか市) 42,027
③栃木(宇都宮市) 26,323
④山形(山形市) 22,813
⑤東京(新宿区) 17,760
(1m四方に17,760Bq、1cm四方に1.8Bqの放射性セシウムが空から降ってきた)

⑥埼玉(さいたま市) 13,093
⑦群馬(前橋市) 10,707
⑧千葉(市原市) 10,426
⑨神奈川(茅ヶ崎市) 7,968
⑩岩手(盛岡市) 3,128
⑪長野(長野市) 2,533
⑫静岡(静岡市) 1,324
⑬山梨(甲府市) 428
⑭秋田(秋田市) 358
⑮青森(青森市) 141
⑯新潟(新潟市) 111
⑰高知(高知市) 73
⑱福井(福井市) 64
⑲三重(四日市市) 57
⑳宮城(仙台市) 55
(宮城は2013年4月より)


ここからが本題です。-----

NHK大森さま

 南相馬市の小澤です

ETV特集 Eテレ『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から3年』で、昨年の10月と11月に三日間に渡って取材された私たちの活動を一切取り上げない…という件について、NHKや大森さんの不適切な対応に強く抗議します。

これまでに何度NHKに裏切られたことか、しかし原発事故直後の対応で反骨精神をみせてくれた大森ディレクターにこそ期待をかけることができると判断した私が愚かだったのかもしれませんが、裏切りの張本人は大森ディレクターです。

今回の撮影に合わせて、バイクを山形県から持って来てくださった方もたいへんご立腹です。私は大森さんの依頼で「ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト」「ひまわりプロジェクト南相馬」「南相馬市の高倉・押釜・大谷・馬場地区住民」の三つの団体に声をかけて、取材に全面的に協力しました。自分たちの訴えもありましたが、大森さんの意向を最大限尊重した結果です。

しかし、メンバー他が素直に理解して納得できるお詫びの内容ではありません。ETV特集 Eテレ『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から3年』放送:2014年3月8日(土)23:00-24:30 再放送:3月15日(土)午前0時45分※金曜日深夜
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/0308.html が、目指すところと取材・編集の過程を箇条書きでお願いいたします。

私に対する謝罪というより、三つの団体のメンバーに対する謝罪文を3月4日中に再送してください。更に責任を持って次回の放送で扱うことの明言を要求いたします。

また、3月15日(土)の夜に「ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト」メンバーが南相馬市に集合しますので、大森さんと上司による、その場での謝罪を要求いたします。311後に3日で初動体制をとったメンバーが、一週間先の放送を変えられないというお粗末な話やまったく公平公正でないNHKを、SNSを通して発信させていただきます。福島市を取り上げ、南相馬市を無視した対応は不公平さを象徴する最たる問題です。南相馬市の子供たちを蔑ろにしています。

「今回の企画は、岡野真治先生の3年目の福島調査に同行し、放射能汚染の3年目の実相をとらえ」…放射能汚染の3年目の実相に取り組んでいるのは私たちであり、他の方たちは何をされたのでしょうか?大森さんが、放射能汚染の実態を明らかにする「科学の地図」と「人間の地図」とした時点で、目標を見失った気がします。科学ドキュメンタリーが人間臭くなり過ぎました。現在居住していない地域とそこに住む動物や試験栽培、避難により放射能被曝を免れている人たちが取り上げるられ、国に安全だと洗脳を受け被曝を継続している人たちが置き去りにされています。国の基準以上の正確さで、50メートルメッシュ空間線量率(μSv/h)と表面汚染密度(Bq/m2)のデータ残し、この危険地帯に住む人たちに注意喚起情報を発しているのは、私たちだけです。他にもあらゆる環境汚染データの計測にも取り組み、得られた知見を余すところなく住民や行政そして国に伝える努力をしています。市役所に対する放射線アドバイスや除染の竹中JVの放射能計測マニュアル監修と作業チェックなども実施してきました。

それが、福島市渡利地区の保育園の先生たちによる放射線計測と同列に扱われ、我々の取り組みをカットするなど信じ難いことです。大森さんは、あなた方の思いは番組で表現されているとしましたが、まったく真逆の表現です。私たちは放射線量を計りながら無防備に住ませるのではなく、基本は避難として、止むなく居住するのであれば最大限の被曝回避対策を推奨しております。根拠無しの判断ではなく、あらゆる環境汚染を考慮した上での判断です。

----- 参考 -----

南相馬市長から、住民への説明会|相双ゆたどさ
http://yumesoso.jp/yutadosa/archives/3376.html

2011年7月15日、南相馬桜井市長と市の幹部を地域の小学校体育館に呼び寄せ、市長から南相馬市独自の避難指定の基準(国の基準は、地上1mで3.2μSv/hが指定基準のところを、子どもと妊婦のいる南相馬市の世帯は地上50cmで2.0μSv/h)を引き出したのは、私と数名の仲間でした。会合を主催し、マイクを離さず徹底的に市長を締め上げて得た成果で、このことにより南相馬市での国による第2回と第3回の放射線モニタリングでは多くの世帯が、避難勧奨の対象になりました。しかし、デタラメなモニタリングであったこと、地域全体の避難勧奨でなかったものだったので、不公平さや地域分断を生み出す結果となりました。しかし、南相馬市においての勧奨地点解除を徹底抗戦で阻止しているのも、私たちです。 http://e-kea.org/atom/solar/koukai.html - 国からは未だ回答なしです。なお、7月15日の件については、Eテレ「青春リアル」で画像取していますが、お蔵入りの状態です。

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小澤洋一様

今回は、大変なお世話になっておきながら、最終的に番組に生かすことができなくなってしまったこと、心からお詫び申し上げます。
このようなことになってしまった経緯からご説明させてください。
今回の企画は、岡野真治先生の3年目の福島調査に同行し、放射能汚染の3年目の実相をとらえ、また原発事故直後に私たちが出会った人々の歳月を見つめるというものです。
岡野先生から、南相馬の方々との交流についてお話を聞きし、岡野さんの調査が市民と直接結びついている、ということに関心をもちました。
撮影させていただいた、小澤様がバイクに岡野さんの機材を積み、街中を走る場面や、岡野さんが地域の方々と話し合うという場面を番組で使用するつもりでおりました。
実際、その場面も編集しておりました。
しかし、今回、私たちが取材した素材をつなぎ合わせてみると、3時間ほどにもなってしまいました。各場面を切り詰めてなんとか、取材させていただいた分は、すべて生かそうとしたのですが、最終的に、いくつかの場面をあきらめざるを得ないという選択を迫られることになりました。
小澤様がおっしゃるように、すでに人が住んでいる地域の問題は大事だと思っております。
その意味で、私たちは(私とは別クルーですが)福島市の中でも比較的放射線量が高い、渡利地区の保育園を取材しておりました。渡利から札幌に移住した家族も取材しました。
それらの素材が、結果的に、南相馬のシーンと意味として重なることになりました。
福島でも、南相馬でも、ということが大事でもあると考え、両方とも使うことを模索し続けたのですが、先に申し上げたような時間的制約の中で、苦渋の選択をせざるを得ませんでした。
もちろん、これまで書いてきたことは、私の勝手な事情であり、さんざん協力をいただきながら、全く使わないということが正当化されるわけではない、ということはわかっております。
お詫びするしかありません。
そんな気にはなれないかもしれませんが、どうか番組をご覧になっていただき、御批評をいただければ幸いです。南相馬の場面が、圧力に屈して削られたというようなことではない、ということだけはご理解いただけると思います。
今回のこと、重ねて深くお詫び申し上げます。許されるなら、放送後、直接、お詫びに出向きたいと思っております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

 〒150-8001
東京都渋谷区神南2-2-1 NHK文化福祉番組部 大森淳郎