愛知県発:「じょじょ切り」復活 渥美半島の味 お年寄りらに好評

小麦粉をこねて長さ5センチほどに切った極太麺を薄味のお汁粉に入れて食べる。(YOMIURI ONLINE より)


田原市の渥美半島先端の農家でかつて食べられていた郷土料理「じょじょ切り」を、同市福江町の喫茶店「エール」が甘味メニューの一品として復活させた。地域のイベント「菜の花・桜まつり」に合わせた3月16日までの限定だったが、客から好評で、定番メニューに加わることになった。
じょじょ切りは、小麦粉をこねて長さ5センチほどに切った極太麺を薄味のお汁粉に入れて食べる。「じょきじょき」と麺を切る様子やドジョウに似た太く短い麺から、この名が付いたとされ、しょうゆ味の汁でも食べられていたという。
旧渥美町の一部では明治以降、田植えや稲刈り後などに親類が集まって食べていた。貴重品の砂糖や小麦粉、小豆を使ったじょじょ切りはごちそうだったが、戦後になって姿を消した。
古里の味を復活させたのは、昨年11月から店を経営する鈴木幸(みゆき)さん(43)。郷土料理をメニューに加えようと考えていたところ、常連客の懐かしむ声を聞き、再現を思い立った。
豊橋市出身の鈴木さんには初めて聞く食べ物で、市広報で紹介されていたレシピを基本に昨年12月から試行錯誤を重ね、常連客に何度も試食してもらって味を決めた。砂糖を節約するため薄味だったかつての味と違い、現代風のしっかりとした味に仕上げた。
今月からアイスクリームなどとセットで提供しており、地元のお年寄りが「昔おふくろが作ってくれた」と喜ぶなど評判は上々。

続き YOMIURI ONLINE  (2014年2月25日 読売新聞)