和食の奥深さ訴え 福岡・京都文化フォーラム [福岡県]

歴史と伝統文化に根ざした二つのまち、福岡と京都を結んでまちづくりを考える福岡・京都文化フォーラム

「和食の愉(たの)しみ~郷土の味を世界に~」(西日本新聞社、京都新聞社主催、JR西日本特別協賛)が15日、福岡市・天神のエルガーラホールであった。昨年12月、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、料理に関心のある市民など約600人が来場した。
フォーラム前半は、京都・南禅寺の日本料理の老舗「瓢(ひょう)亭」14代当主を務める高橋英一氏と、九州各地の「ふるさと料理」の記録や伝承に取り組む料理人の藤清光(とうせいこう)氏が、それぞれ郷土料理の実演を交えながら、和食の魅力や大切さについて講演した。高橋氏は「しみじみとほっとする和食のおいしさは、だしの力にある」と解説。藤氏は「40年前に比べ、日本でのコメの消費量は大幅に減っている」と危機感を示した。
後半のトークセッションでは、京町家の暮らしを守る「京都秦(はた)家」主宰の秦めぐみ氏が加わり、さらに議論。四季を通じた京都の食文化を町家の暮らしとともに紹介した秦氏は「まな板の上に季節が見え、物語になる。そのシーンに出合いたいという思いが人を駆り立てる」と語った。
藤氏は軽妙な博多弁で何度も会場を沸かせながらも、「食べたいものと、食べなければならないものは違う。消滅してはならないのがふるさと料理だ」と強調した。だしやうまみなど、日本食が持つ奥深さへのこだわりを語った高橋氏は「和食など古いものを大切にして受け継いでいくことが重要だ」と述べた。
会場を訪れた福岡市南区の参加者(78)は「今まで受け継がれてきた日本食の大切さを、あらためて見直しました」と話していた。

西日本新聞 より 2014/02/16