イラストでわかりやすい『自然農・栽培の手引き』

緑に赤に、黄に白に、日々に色現し姿を変える美しい野菜づくりは、なんともなんとも愛おしく、楽しい…。

金色に輝いて神々しいお米づくりの喜びは格別…。
果樹の新鮮な恵みを口にするはちきれん幸福感は、我が畑で育ててこそ…。
朝露踏んで野に出で、輝く太陽の陽ざしを一身に受け、生命から生命に渡る風に任せての農作業は、心身を大いなる健康へと運んでくれる…。
農的暮らしは、人生を実に味わい深く豊かに平和に全うさせてくれる…。
食の自給自足は、生命ある者自ずから内より願うものであって、魂からの安心立命を約束してくれる…。
こうした本当に素晴らしい農のある生活の実践に向けての具体的な作業手引きとなるものを集め、纏(まと)め、編み成し、わかりやすくていねいな絵入りで、見事にここに一冊の書に仕上げられました。
素晴らしいことに、この書は、耕さず、肥料・農薬を用いず、草々虫達を敵とせず、生命に添い従い、応じ任せて、実りを手にする術を示した自然農への手引き書であると同時に、単なる手引き書にとどまらず、農のある暮らしを深い実のあるものに導いてくれる豊富な内容のものです。二十一世紀に入った人類に、永続可能となる生き方、あり方が課されており、一人ひとりに求められておりますが、農の分野でて見事に根本から解決する自然農実践へのいざないともなる貴重なるものです。
自然農に深い思いを抱かれている多くの人々からも、待ち望まれていたものであります。(続く)
序文「自然農栽培書の完成に寄せて 川口由一」より

出典: 『自然農・栽培の手引き -いのちの営み・田畑の営みー』鏡山悦子 川口由一監修 南方新社(2007)

コメント:序文にあるように、自然農の懇切丁寧な本。B5サイズ(218P)で巻頭の10ページほどはカラー写真だが、本文中はすべてイラストで説明しているから見やすくわかりやすい。
しかし・・・、自然農を実践することは素晴らしいことだけれど、それを信奉する余り、有機農法をすべて否定するような発言はいただけない(この本のことではない。そういう発言をする人がいるということ)。いわゆる有機農法にも幅やバリュエーションがあり、自然農にほぼ近い栽培で努力している百姓も少なくないのだから。
とにかく自然農(有機農法も)はなかなか根気と手間がかかる。まさに自然のいのちと寄り添うようにやらないと。今年こそすべての野菜を自然農法でと思ったりもするが、とくにニンニクなどの肥料食いの野菜には、完熟有機肥料をやりたくなる。