20企業・団体参加し「フェア」 小水力発電 普及へ最新情報 山梨

エネルギーの“地産地消”を目指す県は8日、県庁防災新館やまなしプラザ(甲府市)で「小水力発電フェア」を始めた。

9日まで20の企業・団体が小水力発電の模型やパネルを展示して、最新情報を県民に提供している。県内は小河川が多く、水流を活用した小水力発電では適地とされている。県は太陽光発電とともに普及させ、小水力発電を約四半世紀後に現状の3倍に増やし、総出力を3万キロワットに押し上げる目標を掲げている。
県エネルギー局によると、県内小水力発電所は都留市の「元気くん」や北杜市の「六ケ村堰発電所」など計28カ所で稼働して総出力は約9700キロワット。現状では県や市、電力会社が事業主体で他業態での導入が進んでいない。個人や地域で小水力発電事業に取り組んでもらおうと今回のフェアとなった。
小水力発電は「出力1千キロワット以下」と定義付けられている。河川状況によってさまざまなタイプがあるが、大別すると直接水車の羽根に水流を当てる「上掛け式」「下掛け式」、上流で水を集めて落差を活用する「水圧管」タイプがある。また水圧管タイプにも水流の低落差地域でも最大出力を導くため水車の羽根を横にしたタイプなど、設置条件に応じて種類は豊富だ。
水力発電設備会社の説明では出力100キロワット規模の発電所を設けるには2億5千万円程度の投資が必要。だが1キロワット35・7円で売電すると、単純計算ながら8・3年で償還する。太陽光発電とちがい、小水力発電は24時間発電が可能。フェアでは小水力発電ビジネスを計画する企業マンなどがブースで熱心に説明を聞く姿がみられた。
9日午後2時からは、東京電力の担当者による事業者向け講座「小水力発電事業の実務~計画から維持管理まで~」が開かれる。また県エネルギー局では小水力発電開発支援室((電)055・223・1503)を設けて県内98地点の水量データを集めており、小水力発電を計画する県民の相談に応じる。

msn 産経ニュース より