「七草粥」はいま摘める草で・・・

今日は七草粥の日ということだけれど、我が家の庭にも自生するセリはまだ出ていなかった。

「七草粥を食べると万病を除くと考えられて、平安朝のころから始まった」ということだから、本来は旧暦の2月15~16日が七草の節句にあたる。実際のところ農の営みと同様に、雪の下から春の草がもえ始める旧暦のほうが季節感は合っている。

最近はスーパーなどでも七草(芹、薺、御形、はこべら、仏の座、鈴菜、鈴代)はセットで売られているけれど、これにこだわらずいま摘める若菜を用いればよいこと。実際、北の寒い地方では七草すべてそろわないから、地方によって粥の食材はいろいろらしい。
「乏しきを言はず若菜の色愛でよ」と、俳句にも詠われるように、たとえ一草でも観念すれば七草粥を愛でることができる。それが日本のうるわしい伝統・・・

ななくさの薺のみ萌え葛飾野    (能村登四郎)
乏しきを言はず若菜の色愛でよ   (文挟夫佐恵)
美しの湖上の虹や若菜摘む     (鈴木 花蓑)     
江戸の香の七草籠の携げごころ   (河野柏樹子)
俎板の染むまで薺打はやす     (長谷川かな女)
薺粥椀のうつり香よかりけり               (鈴鹿野風呂)
薺打つ音をも聴かず住み古りぬ   (杉山 岳陽)
わが摘みし芹の香めでて七日粥   (斎藤 道子)

俳句の出典:『俳句 小歳時記』 水原秋櫻子編 大泉書店(1987年)

以下は、ウィキペディアより

日本各地の七草粥(一覧表あり)
七草粥は七草すべてが使用されるわけではなく、また地方によっても食材が異なる場合がある。気候や降雪の関係で七草が摘めない東北地方では、七草を使わない粥を炊く。山形県の村山市周辺ではゴボウ、ニンジン、こんにゃく、ずいき、油揚げなどを入れた納豆汁、七草汁を1月7日の朝食として食べる。最上川流域では1月7日に新米の握り飯を12個作り、箕の上に乗せて柳の箸を刺して「おみ玉」として飾る。その後で握り飯を崩して煮込み、野菜、昆布、干し柿、栗を入れたものを「七草粥」と呼ぶ。
略。
以下は、農文協から出版された『日本の食生活全集』を元に作成した、大正から昭和初期にかけての時代、1月7日に食されていた料理の一覧表である。
ウィキペディア